British Man Not Guilty of Importing Drugs From Benin
2011/June/18
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裁判員裁判:英国籍男性に無罪判決 覚醒剤密輸千葉地裁

2011/June/16


 西アフリカ・ベナンから覚醒剤を密輸したとして、覚せい剤取締法違反などに問われた英国籍の男性被告(54)の裁判員裁判で、千葉地裁は17日、「違法薬物が収納されていることを認識していたかは疑いの余地が残る」などとして、無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)を言い渡した。裁判員裁判の全面無罪は7件目。被告は昨年6月、フランス経由で成田空港に到着した際、スーツケース内に覚醒剤約2.5キロを隠し、営利目的で密輸したとして逮捕、起訴された。【斎川瞳】

裁判員「市民感覚を反映」

 千葉地裁で17日、同地裁での裁判員裁判としては2件目の無罪判決が出された。昨年6月の1件目に続いて覚醒剤密輸事件で、被告のイギリス人男性が覚醒剤と認識していたかどうかが争点だった。検察側は主に状況証拠から立証を図ったが、判決は「常識に従って(認識していたのが)間違いないとは言えない」とし、記者会見した裁判員経験者2人は「市民感覚が反映された判決」と口をそろえた。

 検察側は公判で、ロバート・ジョフリー・ソウヤー被告(54)の渡航経路や来日目的、成田空港での税関検査時の言動が不自然であると主張して、ソウヤー被告が違法薬物の「運び屋」であるとの主張を展開した。一方、ソウヤー被告は「(アフリカの)ベナンでビザを取得し、来日目的は自動車やパソコンの購入」などと説明していた。

 判決では、▽スーツケースの側面の厚みから中に隠匿物があると気づいたはずだとは言えない▽渡航経路や来日目的も不自然とは言えない▽税関時の言動からは被告の認識は推認できない――とし、「供述の不自然さを考慮しても、常識に従って(覚醒剤が入っていたと認識していたのが)間違いないとは言えない」と結論づけた。

 記者会見した裁判員経験者の男女2人のうち20代男性は「(被告の話は)内容はしっかりしていると感じ、うそではないと思った。海外の事案で難しいが、検察側の証拠で足りない物があったのは確かだ」と指摘した。女性は「客観的に証拠を判断できるように努力した」と話し、2人とも「市民感覚が反映された判決だと思う」と感想を語った。 法廷で判決を聞いたソウヤー被告は裁判官や裁判員に向かって深々と一礼した。野中篤弁護士は「裁判員と裁判官が適正に判断してくれた結果」と話した。

 千葉地検の江畑宏則次席検事は「立証は全力を尽くした。結果を厳粛に受け止め、控訴については判決内容を精査して検討したい」としている。
2011618 読売新聞)

覚醒剤密輸:東京高裁で逆転有罪 裁判員裁判の無罪破棄
毎日新聞 2012年4月4日 20時56分
 西アフリカのベナンから覚醒剤を密輸したとして、覚せい剤取締法違反などに問われた英国籍の地質学者、ソウヤー・ジョフリー・ロバート被告(55)の控訴審で、東京高裁(金谷暁裁判長)は4日、無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)とした千葉地裁の裁判員裁判の判決(11年6月)を破棄し、懲役10年、罰金500万円の逆転有罪を言い渡した。
 最高検によると、裁判員裁判で全面無罪とした判断を裁判官だけの高裁が逆転有罪としたのは3例目で、いずれも覚醒剤密輸事件。
 高裁判決によると、被告は10年6月、フランス経由で成田空港に到着した際、スーツケース内に覚醒剤約2.5キロを営利目的で隠し持っていた。
 被告は「自分の知らない覚醒剤が隠されていた」と主張していた。地裁はこうした供述を排除できないと判断したが、高裁は「来日当時の所持品に密輸以外の渡航目的をうかがわせるものがないなど、被告に認識があったことは推認できる」と指摘。地裁の判断を「正しく論理則や経験則を適用した合理的な事実認定とは言えない」と批判した。
 最高裁は2月、刑事裁判の控訴審について「1審判決を破棄するには論理則・経験則に照らして不合理だと示す必要がある」との初判断を示している。【和田武士】


覚醒剤密輸:東京高裁で逆転有罪 裁判員裁判の無罪破棄
毎日新聞 2012年4月4日 20時56分
 西アフリカのベナンから覚醒剤を密輸したとして、覚せい剤取締法違反などに問われた英国籍の地質学者、ソウヤー・ジョフリー・ロバート被告(55)の控訴審で、東京高裁(金谷暁裁判長)は4日、無罪(求刑・懲役13年、罰金700万円)とした千葉地裁の裁判員裁判の判決(11年6月)を破棄し、懲役10年、罰金500万円の逆転有罪を言い渡した。
 最高検によると、裁判員裁判で全面無罪とした判断を裁判官だけの高裁が逆転有罪としたのは3例目で、いずれも覚醒剤密輸事件。
 高裁判決によると、被告は10年6月、フランス経由で成田空港に到着した際、スーツケース内に覚醒剤約2.5キロを営利目的で隠し持っていた。
 被告は「自分の知らない覚醒剤が隠されていた」と主張していた。地裁はこうした供述を排除できないと判断したが、高裁は「来日当時の所持品に密輸以外の渡航目的をうかがわせるものがないなど、被告に認識があったことは推認できる」と指摘。地裁の判断を「正しく論理則や経験則を適用した合理的な事実認定とは言えない」と批判した。
 最高裁は2月、刑事裁判の控訴審について「1審判決を破棄するには論理則・経験則に照らして不合理だと示す必要がある」との初判断を示している。【和田武士】